午後1:
・Excel「セル参照、計算式の入力・コピー、相対参照・絶対参照・複合参照、関数(Sumifs、Year、Month)、データの入力規則」
・座学「ハードウェアとソフトウェア」
本日受講された方は初日。
特にリクエストがなければ座学で専門用語の解説から始まるのですが、
急ぎで聞きたいことがあり、それを口頭または記述で言語化できれば返答・解説しています。
当初は「3D集計が必要になった」との相談でしたが、
じっくりお話を伺うと、3D集計ではなく複数の条件を満たすレコードの値だけを合計したいとのこと。
上の例でいうとG2に「1月のりんごの数量合計」を求めたい、ということですね。
すごく省略して言えば「Sumifs関数が挿入出来たら求められますよ」になりますが、
実際にはSumifs関数だけ知っていても仕事になりません。
どういうことかというと、確かにSumifs関数を知っていれば、
G2、つまり「1月のりんご」は求まります。
ところが、この式を単純にみかんやバナナ、あるいは2月や3月にコピーすると、
計算結果として「0」が表示されてしまいます。
この時の原因究明および対処のためにほかの知識が必要になってきます。
以前ここに書いたので省略しますが、代表的なのは複合参照によるセル参照ですね。
名前の定義で対処する方法もありですが、今後扱う商品が増えた際などはかえって面倒です。
それに、誰かが「バナナ」を「ばなな」と入力するかもしれません。
ちなみに上の例では去年の1月も今年の1月も全部合計してしまいます。
このような想定外は想像以上に身近に存在します。
そしてその想定外の出来事にきちんと気づけていればまだよいほうで、
最悪なのは間違っていることに気づかず、表示された値を正解として信じ込んでしまうことです。
とは言っても、「明日までに仕事でやらなくちゃ」といったケースは多く、
たいていが検索サイトや動画サイト、SNSなどでちょこっとだけ検索して、
一番上に表示された解決方法で解決したことにしちゃったり、というのはありがちですね。
パソコンが世の中に広がって大体2~30年。
当初は出てこなかったそんな問題が最近は表に出てきている気がします。
その際に大切なのはこれまでずっと信じていた計算式ややり方を見直し、
新しい方法・ほかの方法を受け入れる寛容さかもしれませんね。