午前1:
・Word「差し込み印刷」
会計でよく使うExcelのテクニック。
上記の例で「平成18年度」の「業務費」の「金額」合計を求めるケース。
結論から言うと、「Sumifs」という関数を使います。
実際にO3(平成18年度の業務費)に入力されている計算式。
- =SUMIFS($D:$D,$F:$F,O$1,$C:$C,$M3)
SUMIFS関数は複数の条件をすべて満たす場合のみの合計を求める関数です。
SUMは合計、IFは条件、そしてSは複数形のSですね。
最初に条件を満たした場合の合計する範囲を指定します。
条件はどうあれ、合計してほしいのは金額なのでD列ですね。
列を範囲選択すると「D」ではなく「D:D」と表示されますが、
これは「D列とE列を合計する」ようなケースを想定し、D:D(DからD)という表記になります。
また、せっかく入力した計算式を前年度や翌年度にコピーしてもずれないように、
「$(ドルマーク)」をつけて固定します(絶対参照)。
この作業が抜けていると、前年度(一つ左)はC列(一つ左)を、
翌年度(一つ右)はE列(一つ右)を合計してしまいます。
続いて一つ目の条件を指定していきます。
今回は条件が二つですが、もっと複数の条件があっても大丈夫です。
また、指定する順序も問いません。
今回はまず「年度が平成18年度だったら~」を指定しています。
年度が入力される列はF列なので、先にF列を指定します。
その後、具体的な年度を指定しますが、これはO1に入っているのでO1をセル参照して指定します。
ただ、ここで難しいのが先ほどの「$(ドルマーク)」。
負担金の行(一つ下)に計算式をコピーすると、O1も一つ下にずれてO2を参照します。
O2には200という数値が入っているので、「年度が200だったら~」なんて変な条件になってしまいます。
なので、行は固定したいですね。
ところが、前年度の列(一つ左)に計算式をコピーすることを考えたら、
O2の「平成18年度」ではなくN2の「平成17年度」を参照してほしいので、固定はしたくありません。
このような場合に、「O$2」と、「2」の前だけに「$」を付けます。
これにより「N2、O2、P2…」と横方向には相対的に参照しますが、
「O2、O3、O4…」とはならず、
ずっと「O2、O2、O2…」と縦方向だけは絶対的に変わらず参照するようになってくれます。
この参照方法を複合参照といいます。
ちなみに、「$」がついていない、縦横どちらにもずれる参照を相対参照といいます。
(いずれも名前は覚えなくていいですが、特徴は覚えておきましょう。)
さて、長くなりましたが最後に2つ目の条件、「費目が業務費だったら~」を指定します。
条件範囲は「費目」が入力される「C」列。これは固定したいので絶対参照。
条件は「業務費」が入力されている「M3」。
そしてこれは式を上下左右にコピーする際に、
列固定で行はずれてほしいので列のみ固定の「$M3」になります。
これで「年度が平成18年度」で「費目が業務費」の「合計」で700を返してくれます。
もちろん上下左右にコピーしてもちゃんとその年度の費目の合計を計算してくれますね。
ここまでくると、「年度はどうやって求めるの?」という声が出てきそうですが、
いっぺんに紹介すると長くなるので、また次の機会に紹介したいと思います。