作ればいいってもんじゃない

午前1:

・Photo Scape「トリミング、ツール(コピースタンプ)」

 

午前2:

・Word「ページ設定、文字書式、段落書式」

 

午後1:

・座学「迷惑メール対策」

 

 

 

既存会員さんからお電話にてお問合せ。

もともとこんなことがしたいというお話してました。

↑を↓のように直したい。

実際はもっとばらばらで、もっともっとデータの量がありました(´;ω;`)

 

 

 

まず最初に見出しの列を削除します。

見出しの列は奇数で、欲しいデータが入っているのは偶数列。

これは結構よくあるケースです。

 

 

 

まず元データの左端に新しい列を挿入し、

以下のように計算式を入力します。

MOD関数はAをBで割ったときの余りを求める関数で、

=MOD(A,B)という形式で表示します。

 

ROW関数は行番号を求める関数で、

引数を空欄にすることで、自分自身の行番号を返します。

 

つまりこの式は、

「自分自身の行数を2で割った余り」

を求める計算式になります。

 

計算式を確定し、最後尾までオートフィルでコピーすると以下のようになります。

これにフィルターを付けて…

値が1だけのレコードを抽出します。

これで見出しの行のみ表示できたので、

あとは見出し以外の行を選択し削除します。

その後、フィルターを解除することで、
重複していた見出しの行(偶数行)のみを削除できます。

計算式を入れていたA列も削除しておきましょう。

続いて列がバラバラになっている各データを、同じ列に集めます。

一番入り組んでいる列の右に新たな行を追加し、以下の式を入力します。

「&」はデータを結合する演算子です。

 

なのでこの式は、

「A2のデータとB2のデータとC2のデータをくっつけなさい」

という意味になります。

 

CONCATENATE関数でも同じことができますね。

 

 

 

式を確定してオートフィルでコピーすると、

バラバラだった都道府県名がD列に集まりました。

 

ここで安心してA~C列を削除してしまうと…

せっかく表示できていた都道府県名がエラーで表示できなくなってしまいました。

 

これは、都道府県名が計算式でひっぱられてできたデータであることが原因で、

参照していたA列~C列の元データがなくなったことでエラーになってしまったのですね。

 

が、これには対処法があります。

一手戻って、「&」を使って集めた列のデータを一度コピーします。

 

そして同じ場所に「値として貼り付け」します。

「値として貼り付け」は「貼り付けのオプション」の一つ。

 

そうすると、計算式ではなく計算結果の値が貼り付けられます。

表示されている文字は同じでも、数式バーで比較すると以下の通り。


左は元の状態、右が値として張り付けた後の状態です。

右の状態ならA~C列を削除しても影響はありません。

 

これをほかのフィールド(項目の列)に対しても行えば、手術完了です。

こういう作り方をしておけば、

膨大な量のデータベースであっても、集計・分析・並び替えが容易になります。

 

最初からこうしておけって話なんですが、

大きな組織や歴史ある団体ほど、こういうデータベースが多くなってしまうんですよね。

(かつては「データベース」という考え方がなかったため。)