Wordに挿入した画像が移動できない

午後1:

・Windows「拡張子について」

・Word「入力補助機能」

 

午後2:

・IME「ローマ字入力(清音)」

 

午後3:

・ハードウェアの操作「スキャナ」

・フォト「回転、トリミング」

 

午後4:

・SSD換装×2台、メモリ増設(4GB→8GB)

 

 

 

午前中、お電話による問い合わせがありました。

Wordに挿入した画像が移動できないとのこと。

 

非常に多い問い合わせで、

Word独学(教室などで習っていない方)は、

ほぼ100%この壁にぶち当たります。

 

 

 

問題を解決するためには、

  • Wordに挿入された図(画像・図形)には、「文字列の折り返し」という設定がある

という知識が必要になります。

 

 

「文字列の折り返し」とは、

文字と図が重なる際に文字をどう扱うかの設定です。

 

設定方法は以下の2つ。

図の挿入後、

図の右上にドーナツを半分かじったようなボタンが出てきます。

このボタンをクリックして、その一覧から選択する方法が1つ。

もう1つが、

挿入した図を選択したうえで、

[書式]タブ「配置」グループから選択する方法です。

 

文字列の折り返しは7種類の中からどれかを選ぶ必要があります。

7種類の折り返しの違いを紹介します。

 

 

 

わかりやすいのは「前面」と「背面」。

その名の通り、図を文字の前面または背面に配置します。

 

文字と図が重なったとき、

前面」にすれば文字が隠れ、「背面」にすれば図が隠れます。

 

そして、文字がないところにも自由に配置することができます。

 

 

 

行内」は既存の行の中に図が入り込みます。

 

上図でいうと、1行目の「を」と「見」の間に図が入っています。

 

図が大きいと行間も大きくなることと、行がないところには移動ができません。

扱いが難しそうですが、文字と同様中央揃えなどの行の設定の影響を受けるので、

用紙の真ん中に置いたり、段組みで整頓しやすいメリットがあります。

 

 

 

四角形」は図をどこに移動しても、

図の外側の四角のエリアからは文字が自動的に逃げます。

非常にデザイン性の高い設定です。


狭く」と「内部」は「四角形」と異なり、

図の境界線(上図底部分)まで文字が侵入してきます。

 

さらに「内部」だと、入り組んだ部分(上図天井部分)にまで文字が侵入してきます。

 

 

 

上下」はモーセの十戒のように、文字が上下に逃げます。

ホントいらすとや、何でもあるなぁ…。

 

 

7つの設定の特徴をしっかり理解し、

自分の希望するものを指定する必要があります。

 

なお、初期設定では画像は「行内」、図は「前面」になっています。

そのため、文字列の折り返しを理解していない段階では、

画像の挿入直後、いきなり行が存在しないところに移動しようとして失敗するケースが多いですね。

 

 

 

「よくわからない」という方は、とりあえず「前面」を指定しておけば大体問題ないです。

慣れてきたら、ほかの設定を試してみるのをお勧めします。