午前1:
・Windows「編集機能」
・Photo Scape「ページ、オブジェクト」
画像加工を受講中のお話。
文書作成ソフトのマニュアルを作るというシナリオで、
ソフトの画面を画像ファイルとして保存し、それを加工するという流れ。
その途中でスクリーンショットという機能を使いました。
スクリーンショットというのは、現在モニターに表示されている画面を
そのまま画像ファイルとして保存したり文書の中に挿入したりできるように、
クリップボードに記録してくれる機能です。
クリップボードとは、コンピューターの記憶領域の一部で、
ファイルなどを移動する際に一時的に保存しておく領域のことを指します。
ファイル以外にも、文字データなども保存することができます。
クリップボードに記録されたデータは、「貼り付け」という操作をすることで、
画像加工ソフトや文書作成ソフトなど任意の個所に張り付けることができます。
「貼り付け」を行うには、アプリケーションのボタンか、
Windowsのショートカットキーで「Ctrl+V」で実行できます。
こういう話をすると必ずいただく感想が、
「スクショって、パソコンにもあったんだ!」
というもの。
もともとスクリーンショットという機能は何十年も前からあり、
十数年前、スマホが世の中に出回ったときに、
「スクショって、スマホにもあるんだ」
と感じた人間にとっては、とても違和感というかむずがゆさを覚えたのを思い出します。
そしてクリップボードやコピー・貼り付けなどのWindows独自の編集機能について、
「こういうのが聞きたかった」
と言われる方がここ10年くらいで多くなってきています。
おそらく職場などではWord・Excelをはじめとした、
アプリケーションレベルでの結果が求められるため、
結果地盤となるOSであるWindowsの機能を身に着けずに来たことが原因だと思います。
ファイルの整理などを行うエクスプローラーの操作などもそうですね。
30代後半~60代くらいまでの方からの相談が非常に多いです。
これは若い方はそもそもアプリケーションの操作を覚えるのに手いっぱいで、
まだOSレベルの壁に当たっていないこと、
60代以上でコンピューターを使っていた方はそもそもOSレベルの知識がないと
アプリケーションが使えなかったという時代背景があってのことだと思います。
また、スマホなどに搭載されているOSは、
OS独自の操作を意識しなくても直感的に操作できるよう作られていることも原因にあるでしょう。
本屋さんでパソコン関連の本を見ても、
初心者向けと銘打ってあるもののほとんどは、
アプリケーションの操作中心に書かれており、
その地盤であるOSの操作が書かれているのものはなかなかありません。
「1日でマスターできるExcel」とかよく見かけますね。
Excelはマスターできても、Wordはゼロからの勉強になっちゃいます。
パソコンやスマホの良いところは、アプリケーションをいくらでも追加できるところなので、
それぞれのアプリケーションの操作をマスターするより、
OS共通の操作をちょっと知るほうが効率が良いのですね。
とは言っても、やはり需要がある&難しいのはアプリケーションソフト。
ということで、代表的な日本語文書作成ソフトであるWordのテキストを、
5年ぶりに大幅改定いたしました。
カリキュラム・シナリオの見直しはもちろん、
フォントやサイズ、ルビなど、文字の読みやすさを配慮。
また、新たに索引を巻末に追加し、
練習問題などの操作名がわかっている際はそこから引けるよう変更しました。
なかなか大変な作業でしたが、
今年の大きな目標が一つ達成できて、
一安心といったところです。