午後1:
・動画が止まる
→ネット環境ヒアリング、契約見直し、ルーター交換
午後2:
・Windowsの操作「ショートカットの作成」
・Word「図の操作」
午後1の方。
Amazon Prime ビデオ を視聴中に止まることがあるとのこと。
来校前にGoogleスピードテストを試してきてもらう。
ケーブル契約、無線LANでの利用。
回線は2階に来ており、そこから無線ルーターに接続。
速度は2階で60Mbps、1階で0.1Mbps未満。
これまでのお話でご自宅が鉄筋ということは聞いていたのでこれは想定内。
鉄筋の壁が挟まると、無線の電波はほぼ無力化されてしまいます。
ちなみに「Mbps」はインターネットの通信速度の単位です。
正確には最後の「ps」は「Per Second」を示し、「毎秒」、
「Mb」が「Mega Bit」を示し、データの最小単位「ビット」の百万倍を示します。
つまり1Mbpsで1秒間で1メガビットの情報を伝達できる速度ということになります。
動画を見るにはだいたい15Mbps~30Mbpsくらいの速度があればよいと言われています。
上記の例では2階は大丈夫ですが、1階は論外ですね。
そこで、2階から1階まで有線のLANケーブルを這わすことになります。
この方は以前すでにケーブルを施設されています。
1階で快適にスマホ・タブレットを使うために、1階にもルーターを配置することになりました。
そうすると1階でも50Mbpsを超える速度を計測することができました。
before
after
また、2階に設置していたルーターは、Wi-Fi6対応のものを新設しました。
Wi-Fi6はこれまでのWi-Fi5に比べ、障害物に強い2.4Ghz帯でも高速で通信できます。
試しに1階から2階のルーターに無線接続しても、3Mbpsほど速度が出ていました。
Wi-Fi 規格名 | 最大通信速度 | 周波数 | 新呼称 |
IEEE 802.11a | 54 Mbps | 5GHz 帯 | - |
IEEE 802.11b | 11 Mbps | 2.4GHz 帯 | - |
IEEE 802.11g | 54 Mbps | 2.4GHz 帯 | - |
IEEE 802.11n | 600 Mbps |
2.4GHz 帯・5GHz 帯 |
Wi-Fi 4 |
IEEE 802.11ac | 6.9 Gbps | 5GHz 帯 | Wi-Fi 5 |
IEEE 802.11ax | 9.6 Gbps |
2.4GHz 帯・5GHz 帯 |
Wi-Fi 6 |
Wi-Fi 5以降は通信速度がかなり高速です。
ちなみに「Gbps」の「G」は「ギガ」と読み、「M(メガ)」の千倍です。
さらに、現在契約している固定回線のプランが下り最大120Mbps・上り最大8Mbpsのものだったので、
月額料金が変わらない光回線(下り・上りともに1Gbps)に変更の申し込みも併せてされました。
ついでに、有線で接続する際のLANケーブルにも規格があり、
「カテゴリー5」や「カテゴリー5e」、「カテゴリー6」などの数字が付きます。
これは数字が大きいほうが早いです。
ものにもよりますが、ケーブルそのものに記載されています。
通信規格 | 通信速度 |
カテゴリー5 | 100 Mbps |
カテゴリー5e | 1 Gbps |
カテゴリー6 | 1 Gbps |
カテゴリー7 | 10 Gbps |
これ、さらに言うとLANケーブルを差し込む口(ポート)にも規格があるのですが、
すごく長くなるのでこの辺にしておきましょう。
(カテゴリー5eとカテゴリー6の違いはそのポートの話がかかわります。)
上位のケーブルでもそんなにお値段変わらないので、
自分で用意するならカテゴリーの数字の大きいものがよいでしょう。
逆に、ルーターなどの機器に最初からついているケーブルは、
どの規格のものなのかきちんと見ておいたほうがいいですよ。
Wi-Fi 6対応のルーターなのに付属のケーブルがカテゴリー5なんてよくある話です。
このあたりの宅内ネットワークって、ルーターなどの機器メーカーや、
NTTやケーブルテレビなどの回線事業者のどちらも介入しづらく、
個人で設定せざるを得ない現状があります。
特にコロナが流行しテレワークや巣ごもり需要が高まって以降、
これまであまり気にしなかった回線速度の相談は日増しに高まっています。
まぁゲーム感覚で最速が出るよう挑戦してみると、
案外楽しみながら知識を身に着けることができますよ。
これから確実に需要のある知識なので、損はしないと思います。