午前1(訪問・代行作業):
・古いPCから新しいPCにデータを移行したい
・古い携帯電話、スマホから新しいパソコンにデータを移行したい
・古い携帯電話、スマホから新しいスマホにデータを移行したい
・古いPCの廃棄相談
スマホはiPhoneだったので、iCloudを使ってクラウドで同期…、しようと思ったのですが、
少し時間がかかりそうだったので、アップロードの開始まで立ち合い、
残りはご自身でしていただくことに。
その時実際に行った計算を紹介しましょう。
今回アップロードしようとする写真の合計サイズが1.1GB(ギガバイト)。
Googleスピードテストで回線速度を計測すると0.3Mbps(メガビットパーセコンド)。
「Mbps」はデータの転送速度を表す単位。
「メガ」は「キロ」などと同じ接頭辞(せっとうじ)と呼ばれるもので、1024×1024を表します。
コンピューターの世界の接頭辞は1000(10の3乗)ではなく1024(2の10乗)になります。
「ビット」はコンピューターのデータの最小単位です。
「パー」はパーセントのことで、「セコンド」は秒。
つまり、0.3Mbpsとは1秒間で0.3×1024×1024(=314,572.8)ビットを送ることができる速度です。
対してファイルのサイズは1.1GB。
「G」は「ギガ」と読み、メガの次の接頭辞なので1024×1024×1024を表します。
つまり1,181,116,006.4バイトです。
ここで気を付けなければいけないのは、
ファイルサイズの単位は「バイト」で、速度の単位は「ビット」であること。
1バイト=8ビットなので、バイトのほうに8をかけるとビットでそろえることができます。
ファイルの合計サイズ1,181,116,006.4バイトは、9,448,928,051.2ビットですね。
1秒で314,572.8ビット送ることができる回線なので、
かかる時間は30,037.33333333333…秒となります。
60で割って分になおすと約500分、8時間20分と計算ができます。
もちろん転送速度は一定ではないので実際にはずれはあるものの、
かなり長時間待たされますね。
ちなみに教室に帰ってきて速度を測るとこんな感じでした。
先ほどと同じファイルをアップロードすると、
2.5秒で終わる計算ですね。
速度が1,500倍と考えると、かかる時間1500分の1になる計算です。
相談いただいた方の回線はケーブルテレビのスタンダードコース。
下りは15Mbps近く出ていましたが、上りはかなり遅いですね。
無線(Wi-Fi)で接続していればなおさら速度は遅くなります。
昨今流行りのビデオ通話などはおそらくできないでしょう。
契約した当初は「ネットを見るくらい」だった利用シーンが、
ここ数年で大きく変化しています。
家計における通信費の割合も膨らんできていますね。